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公務員の残業は月数時間と思っていたが実情は違う

公務員は残業が月20時間程度だと思っていたのですが、インターンで月平均40時間、事務所によっては100時間超えもありと聞きました。(ちなみに土木職です。) 行政職と土木職とではまた違ってく るのかもしれませんが実情はどうなのでしょうか?

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11231501571

これは「公務員の残業」について、インターネットの質問サイトで質問があった内容です。

世間のイメージでは「公務員=残業はほぼない」という認識ですよね。

ですが、実態・実情はどうなのでしょうか?

実際に、市役所で公務員として10年間勤務した私が実情を回答します。

目次

公務員の残業は月60時間越えも普通にある

ここからは、私の体験談をもとに書いています。

公務員の残業は月に60時間越えも普通にありえました。

私の置かれていた状況
  • 地方公務員(市役所)
  • 人口10万人以下の田舎自治体
  • 事務職

自治体や人口規模によって、残業のありようは変わると思いますので、参考までにしてください。

ちなみに、総務省の「令和6年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査」によると

地方公務員の平均年間残業時間数は128.4時間です。

月平均10.7時間なので、月に20日勤務だとすると2日に1回1時間弱残業をするかどうかという感じですね。

ですが、実情は違うと私は感じていました。

  • 残業が少ない人もいるため平均として押し下げられている
  • ちゃんと残業申請をしていない人もいる

ことが実情にはあります。

福祉(障害福祉)部署の場合

新採時に配属された部署が「障害福祉課」でした。

部署名の通り、「障害者に関する業務」をする部署です。

福祉関係の部署は激務とは聞いていましたが、実際に激務でメンタル的にも1番しんどかったかもしれません。

月平均残業時間30時間
繁忙期残業時間60時間

とくに、繁忙期の4~6月は60時間越えをデフォルトとして残業をしていました。

1日当たり3時間の残業で、

毎日21時過ぎに、宿直の出入り口から帰る生活が本当にしんどかったです。

どんな残業をするのか

日中処理できない業務を定時後にしていました。

  • 法律改正や制度改正ですべての資料ややり方を変える業務
  • 補助金等の申請業務

福祉関係の部署では、法律改正や制度改正でその都度対応が必要です。

そのたびに事務作業が増えることで残業になります。

補助金等の申請もあり、実績などの数字を細かく1円単位でミスなく申請することが必要でかなり時間がかかります。

日中に処理できればいいのですが、窓口対応や電話対応もかなりあり、難しかったのです。

障害者というデリケートな相手には、懇切丁寧な説明が必要で一人一人の対応に非常に時間を要します。

日中の事務作業がほぼできず、定時後に自分の仕事をすることがデフォルトでした。

税金(納税)部署の場合

次に配属された部署は「納税課」でした。

こちらも税金を納めていない市民に取り立てを行う部署なので大変でしたが、

残業自体はほぼありませんでした。

月平均残業時間5時間
繁忙期残業時間10時間

外勤というか、外回りがメインで日中に仕事ができるので残業をする必要があまりないのです。

対象者の銀行の差し押さえなどは、銀行が開いている時間にやるので日中に仕事ができます。

ほぼ毎日定時で帰れていました。

どんな残業をするのか

残業をやるとすれば、年度末の実績報告や日々の事務報告のみです。

納税なので、予算をとっているものもほぼなくとにかく市民から税金を徴収さえすればいいので事務的な細かいことはあまりなかったのです。

残業時間はほぼなく、市民からの罵倒さえ乗り越えられれば時間的には楽でした。

観光課の場合

観光課といえば、市役所等で花形部署と言われています。

ですが、労働時間に関してはブラック最上級です。

月平均残業時間40時間
繁忙期残業時間100時間

月平均にして40時間がデフォルトでした。

また、繁忙期は土日出勤も当然なのでずっと仕事をしている感覚でした。

どんな残業をするのか

イベントがあれば、部署全員の出動は当然でみな現場に出ます。

事前の準備はもちろん、業者やイベントスタッフとの打ち合わせなどてんこもりです。

特に打ち合わせなどは定時後に普通に予定が組まれるのでその時点で残業確定です。

またトラブルがあった場合、イレギュラーな対応は定時関係なく対応が必要でした。

実際に、夏祭りの際に川沿いに提灯を並べていたのですが、それが何者かによって破壊され川に落とされていたことがありました。

これに対し地元の漁師が激昂してたので、定時後でしたが市職員として取り除きに行ったこともあります。

財政課の場合

財政課は市の予算を決める部署です。

市の税金をどのように使うのか、予算を組むのかを決める大切な部署です。

もちろん残業もブラック最上級でした。

月平均残業時間50時間
繁忙期残業時間150時間

予算作成時期である秋ごろは死んでいました。

150時間の残業って1日のうちにもう一度8時間勤務があるイメージですからね。

実際には土日も出勤していたので、そこまでではないですけど・・・

9~17時定時で働いて、そのあともう一度8時間働くイメージです。

普通にきついですよね。

どんな残業をするのか

予算作成時の秋ごろにすさまじい残業があります。

市全体の翌年度の予算を決めるので、しっかり見ないといけません。

「限られた財源でどの事業にお金をどのくらい割り振るのか」を吟味しなければなりません。

1円単位で数字を厳しくチェックし、決める仕事は定時だけでは到底終わらないので残業になります。

また、補助金申請の時期も多忙です。

年度末~年始にかけては、各部署の事業の補助金申請があります。

細かい数字のチェック等を期日までに終わらせなければならないので、定時内に終わらない場合は残業でした。

支所・出先機関の場合

支所や出先機関に配属されたこともあります。

ここは「楽園」でした。

残業はほぼありませんでした。

月平均残業時間0時間
繁忙期残業時間0時間

残業がゼロというよりかは、残業代が予算として取られていないので残業ができないという状況でした。

支所や出先機関では残業をするなという雰囲気です。

仕事もほぼないですし、来庁者も少ないです。

日中も暇なことが多いので、残業なんて全くの無縁状態でした。

公務員の残業は部署によって異なる

公務員の残業は部署によって本当に異なります。

月0時間の部署から100時間越えの部署まで様々です。

自治体や部署によってはもっとホワイトで「全然残業ありません!」なんてところもあるかもしれません。

ですが、公務員の働き方・置かれている状態をリアルで体験した人間としては

残業は絶対にありますし、これからもこの傾向は続くと思います。

なぜ残業がなくならないのか

私自身、残業をいかに少なくするかに頭を回していた時期があります。

  • とにかく業務を効率化して残業を減らしたい
  • 早く帰りたい

こう思って仕事をしていた時期があります。

エクセルを自動化したり、電子申請を取り入れようとしたり・・・

ですが、公務員や役所の仕事って

  • 人手不足
  • 業務過多
  • 効率化を図らない組織体制

により、個人一人の力ではどうしようもないなとある時気づいたのです。

前例踏襲で現状維持にしか目がいかない組織で、

改善化を図っても変わらない、変えてくれないと気づいたのです。

仕事がいくら増えようが人員を増やそうとしないので、現在いる職員でなんとかするしかないのです。

その結果、どうしても残業になってしまうのです。

楽な部署は支所や出先機関だが・・・

個人の力では残業は変えられません。

これからも残業が全くない・少ない部署は、「支所や出先機関」ぐらいではないでしょうか?

支所や出先機関というまったり部署にずっと入れられれば、残業と言う面では幸せかもしれません。

ですが、公務員には必ず「異動」があります。

数年ごとに異動して、また残業という日々が続きます。

楽な部署が一生続くわけではなく、数年後には毎日21時帰宅になることもあります。

「公務員=残業が少ない」という想像は、実情ではかなり難しいです。

異動の度に、残業して疲弊していく公務員をこれから先もずっとつづけたいですか?

少しでも公務員の働き方に違和感を感じている人は、クジラボに相談してみませんか?

公務員専門の転職サイトです。

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この記事を書いた人

公務員浪人を1年してやっとなれた市役所職員(公務員)。
にもかかわらず、10年勤務して退職しました。
今は民間企業(事務職)で頑張って働いています。
公務員時代に感じたことをつらつらと。

出身:ど田舎🍑県
大学:関関同立のどこか

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